日中、体調が悪くても終業まで仕事をこなし、帰宅途中に病院に寄ることもあると思います。
精算時に診察代金をみて、こんな風に感じた経験はありませんか?
いつもと同じ診察なのに高いような……
前はもっと安かった記憶だけど……、こんな金額だったかな?
それは気のせいではなく、受診時間によっては『時間外加算』なるものが発生していたのです。
それはどんな時に加算されるのか、その中身を解説していきましょう。
割増料金表からみるお得な受診
受診する曜日や時間帯によっては割増料金が発生し、通常診察料金に上乗せされて精算しなければなりません。
参考サイト
全国健康保険協会
●( )内は救急病院などの場合の金額
●上記の金額には健康保険が適用されます。
●夜間・早朝・深夜も診療しているベッド19床以下の病院では、診療時間ないでも割増料金がかかることもあります。
●上記の金額には健康保険が適用されます。
病院へ行くのは8時から18時の間が一番お得な時間帯です。
休日加算や深夜加算の、漠然としていた料金体系もはっきりしました。
診療時間外の割増料金と診療時間内の割増料金がある
診療時間外の割増と診療時間内の割増。診察時間外の割増はなんとなくイメージできますが、時間内の割増とはなじみがないかと思います。
わかりやすくするために、「診察時間」を「会社の就業時間」や「営業時間」と置き換えてみます。
診療時間外の割増とは……
18時過ぎたからこれから残業だー、
規程の労働時間働いたから、残業手当つくよ、割増だよ~
診療時間内の割増とは……
24時間営業で夜間・早朝・休日も営業している診療所だけど、
夜間や早朝勤務、休日出勤手当がつくよ、割増だよ~
時間外割増は、時間外加算、休日加算、深夜加算の3種類
時間外加算…おおむね8時前と18時以降・土曜日は8時前と12時以降に加算される費用です。これを一日24時間、料金体系で区切りグラフにしてみました。
一目瞭然、可能な限り18時前に受診したいですね。
大事なことなので2回目言いました。(笑)
どの時点で判断?診察開始か精算時か 正解は診察券提出の時間
18時までは割増料金がかからないことはわかりました。しかし、その18時までとは、何をもって判断するのでしょうか。
居住地の協会けんぽ支部へ電話で問い合わせをしたところ、担当者から聞いた明確な答えは以下のとおりです。
「診察券を提出した時間で判断する」
仮に17時55分に診察券を出し、精算が18時半だとしても、時間外加算はされないということです。
しかしながら、すべての病院で厳密に時間を管理しているかは不明なので、疑問に感じたらその場ですぐに確認するとよいでしょう。
実際は3割負担なので実質255円増
時間外加算は850円となっていますが、受診者は健康保険が適用され3割負担です。つまり実際の支払額は255円の負担増となります。
残り7割は加入している全国健康保険協会や健康保険組合が負担します。
高額ではありませんが、節約目的だけではなく一人ひとりの心がけで協会や保険組合の支出も抑えられ、ひいては保険料の現状維持へとつながるかもしれません。
休日加算・深夜加算も。6歳以下は別規定
病院関係者や企業の保険事務担当でなければ、あまり目にすることのない料金加算表。
6歳以下の子供は割増金額が違いますので、詳細は下記リンクからどうぞ。
解説はメインテーマから外れるので割愛します。
現在は、6歳以下の医療費の助成のある自治体も多くなっています。
通院のみに限ると、全国の市町村1,741すべての自治体で医療費助成が実施されています。
ただし、市町村によっては一部負担や所得制限があるので、ご注意を。
厚生労働省 令和3年度「乳幼児等に係る医療費の援助についての調査」より
まとめ
病院の診療時間が長いからと安易に遅い時間に受診するよりも、18時までと心がけることが大切ではないでしょうか。
昨今の値上げにより少しでも出費は抑えたいですよね。
なによりこのご時世、医療従事者にしわ寄せが行くのは控えたいものです。